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ロボアドバイザーウェルスナビ(WealthNavi)の資産運用先はETFと呼ばれる上場投資信託の銘柄を採用し運用をしています。
ウェルスナビはETFのどんな銘柄に投資しているのか。
また、銘柄の中身はどんなものなのか、気になっている方のために解説していきます。
これを読めば、ウェルスナビがどんな銘柄を選択し、採用しているのかというポイントがわかり、運用の方向性についても理解が深まります。
ETFとは
ETFとはExchange Traded Fundの略で日本語に訳すと上場投資信託のことですね。
ウェルスナビで投資の対象にしているETFは、米国に上場している7銘柄に絞って投資、運用しています。
その銘柄を挙げると。
VTI:米国株
VEA:日欧株
VWO:新興国株
AGG:米国債券
TIP:物価連動債
GLD:金
IYR:不動産
以上の7銘柄。
この7銘柄はいずれも米国に上場しているETFで、私たちが資産運用をお任せする際はこの銘柄の組み合わせと、リスク許容度に合わせた比率により資産が運用されているということなんです。
7銘柄だけというのは意外に少ない印象ですが、運用を任せる私たちからしてみれば、シンプルでわかりやすいという印象も持てます。
ETFの選定条件とは
ETFを選ぶにあたって、どのような基準で選んでいるか、ということを簡潔に説明すると以下のような基準で選定しています。
・パッシブ(時価総額加重)型インデックスに連動する銘柄
市場の変化に連動するパッシブ型のETFを採用しているので、アクティブ型などとは違って、市場の急激な値動きに対しても影響を受けずらい手堅い銘柄を採用しているということ。
・純資産総額が十分にある銘柄
純資産総額が少ない銘柄は償還リスクなどがあるため、純資産総額が十分にあり、なおかつ、資金の流出も少ない銘柄を採用しています。
・流動性の高い銘柄
流動性の低い銘柄は換金時に売買が成立しなかったり、自らの注文によっては価格上昇の要因になるというリスクもあるので、流動性の高い銘柄を選定条件としている。
・法令上の届け出がされている銘柄
投信法に基づき、金融庁への届出がされていることを選定条件にしています。
・低コストな銘柄
経費率や取引量を考慮して、コストの低い銘柄を採用している。
以上の条件をすべて満たした銘柄を採用しているという訳ですね。
ETFの中でも安定志向で実績のある低コストな銘柄を採用しているので、私の感じたイメージでは「投資したことがない人が初めてやる資産運用」に向いている商品です。
ETFの銘柄と詳しい中身
ウェルスナビで取扱っている、銘柄は上記の通りです。
いずれも時価総額は不動産を除いては1兆円以上の規模で、運用期間も10年以上実績のあるものばかりです。
銘柄の中身もウェルスナビのサイトで「VTI」「VEA」「VWO」は公開されていますので紹介していきます。
VTIの保有銘柄
VTIはすべて米国株で構成されていて、ウェルスナビの中でも中心的な意味合いの銘柄ということ。
VTIの保有する株式の上位10銘柄と保有割合は以下の通りです。
2017年12月31日現在
社名 | 保有割合(%) |
Apple Inc | 2.8% |
Microsoft Corp | 2.4% |
Alphabet Inc | 2.3% |
Amazon.com Inc | 1.7% |
Facebook Inc | 1.5% |
Berkshire Hathaway Inc | 1.4% |
Johnson & Johnson | 1.4% |
JPMorgan Chase & Co | 1.3% |
Exxon Mobil Corp | 1.3% |
Bank of America Corp | 1.1% |
保有する上位10銘柄はアップルやマイクロソフト、アマゾンなど日本でもおなじみの大手が並んでいます。
リスク許容度が3以上はVTIが30%以上組み入れられるので、ウェルスナビで資産運用する上で、この上位銘柄は覚えておいた方がいいです。
VEA
VEAは日欧株で構成されていて、リスク許容度3以上を選ぶ際はVTIの次に重要な銘柄ですね。
VEAの保有する日欧株上位10銘柄と保有割合は以下の通りです。
2017年12月31日現在
社名 | 保有割合(%) |
Royal Dutch Shell plc | 1.4% |
Nestle SA | 1.3% |
Samsung Electronics Co. Ltd. | 1.3% |
HSBC Holdings plc | 1.0% |
Novartis AG | 0.9% |
Roche Holding AG | 0.9% |
トヨタ自動車 | 0.8% |
British American | 0.8% |
Tobacco plc | 0.8% |
Unilever BP plc | 0.7% |
株式の国別構成比は日本が21.9%でトップ、次に英国で15.7%になっています。
私の資産運用のリスク許容度は5なので、ほぼ米国株と同率、リターンは米国株より少ないですが、パフォーマンスは悪くはないです。
VWO
VWOは新興国株で、組入れの構成比としては、どのリスク許容度においても少なめで、値動きが激しい分プラスになればリターンも大きくなります。
VWOの保有する新興国株の上位10銘柄と保有割合は以下の通りです。
2017年12月31日現在
社名 | 保有割合(%) |
Tencent Holdings Ltd. | 5.1% |
Taiwan Semiconductor Manufacturing Co. Ltd. | 3.4% |
Naspers Ltd. | 2.2% |
Alibaba Group Holding Ltd. | 1.7% |
China Construction Bank Corp. | 1.5% |
Industrial & Commercial Bank of China Ltd. | 1.2% |
Ping An Insurance Group Co. of China Ltd. | 1.1% |
China Mobile Ltd. | 1.0% |
Hon Hai Precision Industry Co. Ltd. | 0.9% |
Reliance Industries Ltd. | 0.8% |
主な国別構成比は中国32.6%台湾14.4%です。
リスク許容度による構成比率も5%~14.5%で影響は少ないですが、新興国銘柄はこれから伸びる可能性を秘めているので、企業の名前くらいは憶えておいた方がいいかもしれません。
まとめ
気になるETFの内容と上位採用銘柄の紹介でした。
ウェルスナビの特徴としては、手続きやリスク許容度の選び方、運用方法も非常にシンプルで初心者でもわかりやすくできています。
ですので、投資や資産運用の初心者に最適なツールであると感じるし、これからの資産運用は確実に定期預金からロボアドバイザーにシフトするものと私自身予想しています。
年齢が上がるにつれて、新しいことをやるのは面倒に感じてついつい楽な方に行きがちですが、これからの未来を生き抜くためには最低限の知識とそれに伴った行動も必要です。
ウェルスナビは投資なのでもちろんリスクはありますが、AIによる資産運用で極力安定的な銘柄を選び運用されていることも事実。
ですので、資産の一部を投資に回す機会もこれから増えていくでしょう。
自分が投資する商品になんの株や国債が入っているのか、最低限のことは知っておいた方がいいですが、ほったらかしでも資産が築けるウェルスナビは未来的で画期的な運用方法です。
これから資産運用を始めたいと思っているけど、行動できていない方にこそ一度試してみる価値はあります。
この機会にウェルスナビをのことを知り、同僚より一歩未来を行く生活を試してみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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