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MARVEL 映画 アイアンマン3 感想
アベンジャーズの戦いから1年、新たな試練が襲い掛かるなかトニーが下した最後の決断とは。
ネタバレもありますので注意して読んで下さい。
あらすじ
スーパーヒーローで編成された部隊アベンジャーズの一員として戦い、地球と人類を滅亡の危機から救ったアイアンマンことトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)。だが、アメリカ政府はスーパーヒーローが国の防衛を担うことを危険視するようになり、それを契機に彼はアイアンマンの新型スーツを開発することに没頭していく。そんな中、正体不明の敵によってスターク邸が破壊され、これまでのアイアンマンが全て爆破されてしまう。何もかも失ったスタークだが、人並み外れた頭脳を武器に孤独な戦いに挑む。
監督 シェーン・ブラック
日本公開 2013年4月26日
感想
アベンジャーズのニューヨークでの戦いから1年、アイアンマンであるトニースタークのその後を描いた作品。
アイアンマンとしての3部作で完結編となる。
地球侵略を目論むエイリアンの進攻を阻止したスタークだったが、不眠症やパニック障害に悩まされていた。
不安感からスーツに依存し、アイアンマンスーツを頑なに作り続け最新のスーツはマーク42、その頃テロリストであるテンリングスが活動を活発化させていた。
組織の関与した事件で爆発に巻き込まれ重傷を負った元トニーの運転手ハッピー、怒りを隠しきれないトニーは、テロ組織の指導者マンダリンに戦線布告する。
アイアンマンも3作目となるとマンネリ化しそうになるが、今回の敵は同業者や同じようなスーツを着た敵ではなく、エクストリミスを使って人間の能力を最大限に引出す、言わば強化人間のような敵。
新たな敵に対してアイアンマンはどう戦うのか、そして、戦いの終わりにトニーがとった行動とは。
全体的な感想は1作目、2作目とは監督が違うため作品の雰囲気も浮かれた感じの笑えるシーンは少なく、シリアスな場面が多かったように思える。
トニーの不安定な精神面も表現されていて、ヒーローとしての重圧や悩み、再び来るであろう宇宙からの脅威にうなされる様子が見ていて痛々しい。
それでも脅威に立ち向かおうと、一人努力するトニーはこの後さらにパワーアップするだろうなと思わせてくれる。
見どころは?
・スターク邸襲撃を受ける
ハッピーが重症を負い、切れたトニーは自分の住所を公表しそれが原因で敵に襲撃される。
マーク42はペッパーを守った後トニーに装着され反撃開始になるが、なかなかスーツの実力を発揮できずスターク邸は壊滅。
スーツの設定が飛行モードになっていなくて飛べないとかそんなことあるの?って感じで違和感ありすぎです。
大した武器も持ってなかったみたいだし、ケンカ売った後とは思えない有様ですね。
テロ組織も海中に落ちたアイアンマンが海から飛び出して逃げたのにすぐに追ってこなかったのも疑問が残ります。
・マンダリンの正体
ついにマンダリンの居所を突き止めたトニーは一人で屋敷に潜入しマンダリンと対峙します。
マンダリンの正体はただのおやじで売れない役者だった、という衝撃の事実。
ちょっと笑えるが、なんか煮え切らない展開で肩透かしを食らった感じです。
本当の敵はキリアンでマンダリンは利用されていただけ、という落ちでした。
残念なシーン
・テネシー州での調査
アイアンマンが敵から逃げるため飛んできたのは、テネシー州の片田舎、そこで出会った子供と協力して調査に当たるわけだが、いかにも映画を見ている子供受けを狙った展開が見え見えです。
そこでの調査の様子もなんかダラダラとした展開になっていて、大人はイマイチ共感できませんでした。
戦闘シーンもありましたが少しホラーっぽくなっていてアイアンマンらしくない感じが全体的に漂っていて、なんか違う感じです。
・マーク42にこだわりすぎ
マーク42が壊れて修理するわけなんだけど、マーク1~6はテロリストに壊されたとして、スターク邸の地下にはマーク7~41まであったわけですよね?だったら、その中から一機呼んで使ったほうが早いんじゃないかなと思ってしまいます。
でも7~41は最後の秘密兵器として取っておきたかったのかな。
それとも体に埋め込んでチップに反応して装着する新型のためトニーはすごく気に入っていた、ということか。
心に残る名シーン
・アイアンマン軍団集結
キリアン率いるエクストリミス・ソルジャーとアイアン軍団との戦闘シーンは圧巻です。
次から次へとスーツを変えて戦うトニー、それに対しアイアンパトリオットを奪われたローズは生身の体で戦い大統領を救い出すことに成功。
ローズは戦いの途中でトニーにスーツを一つ分けてくれとお願いしますが却下されます。
ローズ用には作ってないので当たり前なんですが、少しかわいそうな感じです。
でも、ローズ大佐はなんだかんだ言っても軍人ですね、あんな超人たちの中に生身で戦いを挑むのですから、真面目でエライと褒めてあげたい。
戦いはアイアン軍団が勝利しますが、トニーはそのあとスーツをすべて爆破するよう命令します。
もったいない、非常にもったいないですが、それはトニーが決めた自分自身の過去への決別であったのかもしれません。
・トニーの決断
戦いが終わりトニーは決断をします、それは胸のアークリアクターを外し体の中にある金属片を取り除く手術をすること。
スーツに頼らず一人の人間として生きていくこと。
でもそれはアイアンマンをやめることではなく、今までの殻を破ってもっと強く生まれ変わることを意味していた。
話に無理があるシーン
・エネルギー源の謎
アイアンマンのエネルギーの源はトニーの胸にあるアークリアクターだと思っていたんですが、マーク42がエネルギー切れで沈黙。
エネルギー切れってどゆこと。ガレージで充電しているシーンもあったので、やっぱり電気を蓄電して動いていたのか。
なんか効率悪くなっている気がします。
・ペッパーが超人に
一番無理があるシーンはペッパーがエクストリミスを注射されて超人になってしまったことですね。
高所から落ちて炎の中に消えていった時は死んだと思われたが見事に復活。
キリアンに対抗できるくらい強くなって復活ですから、なんでもありな感じがしてきた、最終的にはトニーが特効薬で直したというナレーションがあっただけで解決。
あまりにあっけなく解決したので、いっそのこと直さないでアベンジャーズに入ったらどうなったのかと、へんな想像してしまいました。
まとめ
アイアンマン3部作の中では一番ヒットした作品ですが、私の個人的には1,2の方が面白い気がしました。
アベンジャーズの余韻でヒットしたのだと予想してます。
しかしながら、この作品はトニーの内面に向き合った場面も多く、今後の作品に出るアイアンマンとしては、この苦しみを乗り越えなければ、強くなれない避けて通れない道だったと思うのでこの作品の意味は大きいです。
今後のアイアンマンは一皮むけた強く頼りがいのあるヒーローになっていると思うので、そんなことを想像しながら、次に活躍するアイアンマンに期待したいと思う。
MCUの世界のストーリーは次回へつながる含みを持たせた終わりかたをしているので今後の作品も要チェックです。
また、MCU作品としては第7弾なので順番で見ることをお勧めします。
マーベルの作品は各フェーズごとに区切りがついています。
第1弾~第6弾は「フェイズ1」です。
第1弾 アイアンマン
第2弾 インクレティブル ハルク
第3弾 アイアンマン2
第4弾 マイティー・ソー
第5弾 キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー
第6弾 アベンジャーズ
第7弾~第12弾は「フェイズ2」です。
第7弾 アイアンマン3
第8弾 マイティ・ソー/ダーク・ワールド
第9弾 キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー
第10弾 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
第11弾 アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
第12弾 アントマン
以上の順番です。
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の全容を知りたい方は。
関連記事⇒マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)とは何なのか解説。フェイズ4の情報も随時更新中。をご覧ください。
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この機会にマーベル作品を見まくってみよう。
おまけ
マーベルといえばエンドロール後に流れるおまけ映像が次につながる伏線になっていたりするので楽しみにしている人は多いはず。
今回のアイアンマン3でもおまけ映像があります。
トニーがこれまでのいきさつを誰かに話しかけているシーンから始まります。
その話している相手とは、ブルース・バナーでした、バナーは眠かったのかトニーの話を聞いているのか聞いていないのか微妙な様子。
アベンジャーズでもトニーとバナーは気が合うようだったので、うれしい共演です。
でもこれは次作への伏線となるのか?
MCU第6弾MARVEL 映画 アベンジャーズ 感想はこちらから。
MCU第8弾MARVEL 映画 マイティ・ソー/ダーク・ワールド 感想はこちらから。
アイアンマン3に出ていたマンダリンのその後を描いた短編映画。
マーベル・ワンショット:王は俺だ 感想はこちらから。
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