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MARVEL 映画 シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ 感想
キャプテン・アメリカVSアイアンマン、引き裂かれたアベンジャーズの結末は?禁断の戦いが今始まる!
シビルウォー/キャプテン・アメリカ
原題 CIVIL WAR/CAPTAIN AMERICA
ネタバレもありますので注意して読んで下さい。
あらすじ
マーベルコミックスの人気キャラクターを実写映画化した『キャプテン・アメリカ』のシリーズ第3弾。アベンジャーズのメンバー同士でもあるキャプテン・アメリカとアイアンマンの対立を、あるテロ事件と絡めて活写していく。『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』に引き続き、監督はアンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ。キャストにはロバート・ダウニー・Jr、クリス・エヴァンス、スカーレット・ヨハンソンら、一連のシリーズでおなじみの面々が結集する。ハイパワーを繰り出して激突する2大ヒーローの姿に圧倒される。
監督 アンソニー・ルッソ
ジョー・ルッソ
日本公開 2016年4月29日
感想
キャプテン・アメリカシリーズの第3弾、シビル・ウォー。
アベンジャーズが意見の対立から2つに引き裂かれ、キャプテン・アメリカVSアイアンマンの対立に発展。
世界を救ってきたヒーローは仲間を救えるのか。
ソー、ハルクを除くMCUのマーベルヒーローが登場する本作品。
新たにブラックパンサーやスパイダーマンも加わり、戦いも激しさを増していく。
今回の作品はアベンジャーズシリーズとは違い、キャプテン・アメリカシリーズなので勧善懲悪のストーリーとはいかず、少しダークな側面も見せた内容になっている。
現実的に考えて町で戦闘が起これば、建物は破壊され、人々も傷つく、いくら正義を振りかざしても、完全な正義にはなり得ない。
ヒーローが故の苦悩や矛盾がそこにはあり、その現実と対峙しなければならなくなる。
キャプテンとスタークはアベンジャーズを国連の管理下に置かれることをめぐり意見が対立するが、その最中にキャプテンの親友バッキー(ウィンター・ソルジャー)が指名手配される。
バッキーを守ろうとするキャプテンに困惑するスターク、その際中に新たな陰謀を企てる人物が出現し、事態は思わぬ方向に進むことになる。
キャプテンも親友のバッキーを守るために、これまた親友のスタークを裏切らなければならないという苦悩。
みんな本当は戦いたくはないけれど、戦いに巻き込まれていく。
そんな矛盾を抱きつつ戦う様子は、悲しくもあり、今後の展開に一抹の不安が残る。
ただ、アントマン、ブラックパンサー、スパイダーマンなど、新たに登場したキャラクターたちは、マーベル映画のファンを熱くさせ、今後の展開を大いに期待させてくれる。
2018年公開予定のアベンジャーズ/インフィニティ・ウォーへの伏線になっているだけに絶対に見ておきたい1本なので、ぜひチェックして下さい。
見どころは?
・オープニング、クロスボーンズとの闘い
ヒドラの残党クロスボーンズことラムロウのテロ計画を阻止しようと、作戦を実行するアベンジャーズの戦闘シーンは大迫力です。
しょっぱなからくぎ付けになり目が離せません。
ファルコンの空を自由に飛び回っての空中戦は、カッコいいの一言に尽きます。
ファルコンってあんなに強かったかなと、思っているのは自分だけじゃないはず。
2作目に初登場したときは、あんなに強そうに見えなかったけど、アベンジャーズ/エイジオブウルトロンの最後に登場後は相当鍛えられたみたいで、随分たくましくなっています。
ワンダも訓練後は戦闘力が上がってるようで、銃弾は全く効かないし、毒ガスはまとめて外に巻き上げるなど能力の使い方も様々。
また、キャプテンのジャンプに合わせて、飛距離が上がるような能力の使い方も覚えたようです。まさに無敵ですよ。
キャプテンはいつものように神がかった戦闘力で敵を倒していく。
このオープニングのシーンだけで大満足できるくらい良い仕上がりなので、何回も見返しました。
・空港での戦い
キャプテン・アメリカチームVSアイアンマンチームの戦いは凄すぎて目が離せません。
スパイダーマンの登場やアントマンからジャイアントマンに変身など、もう何でもありの戦いに興奮しっぱなしです。
スパイダーマンが登場すると、なんであんなに緊張していた場面がユルくなるのか、やっぱりキャラなんでしょうか、非常にいい味出すんですよスパイダーマンは、世界中で人気あるのが理解できます。
また、巨大化したアントマン(ジャイアントマン)も戦いをかき回してくれます。
アイアンマンの電気系統を破壊したり、意外に活躍してました。
スパイダーマンと同じくアントマンも笑わせキャラなので、画面に出てくるとなんかユルくなるんですよね。
来年は第2弾が控えているので期待しましょう。
ヒーローたちが暴れると、空港は滅茶苦茶になります。
そして最後はウォーマシンであるローディがヴィジョンの放ったビームの流れ弾に当たり墜落。
重傷を負ってしまいます。それにスタークがぶち切れたのは言うまでもないこと。
不慮の事故だったんですが、こちらも友を傷つけらてしまい、最悪の結末へと突き進みます。
笑えるシーン
・アントマンの登場
空港の駐車場でキャプテン達が到着すると待っていたワゴンに乗せられていたアントマンことスコットが登場します。
元コソ泥だったスコットはキャプテンを目の当たりにし、ホントにキャプテンアメリカだよと興奮気味に握手を求め、しばらくその手を離しませんでした。
スコットの力強い握手にキャプテンも体がプルプルしてニヤリと笑えます。
スコットはキャラ的に少しユルいので単純に見ていておもしろい。
残念なシーン
・バッキーの足の速さ
特殊警察に襲撃されたバッキーはビルから飛び降り逃げるのですが、そこでブラックパンサーにも襲われまたまた逃げます。
その足の速さが尋常じゃなく早い。
車より余裕で早い。その速さにブラックパンサーはあきらめて車に飛び移る始末。
キャプテンよりも強化された強化人間ってことでいいんですかね。
その設定に少し違和感を感じました。
・ストーリーが地味
今までのマーベルから見たら、考えられないくらい地味なストーリーですね。
今回は悪役(ジモ)はいるのですが、その悪役は直接戦うわけでもなく、アベンジャーズ同士で仲間割れをさせるべく裏で行動するのみ。
いくら特殊部隊出身といっても普通の人間ではもうアベンジャーズには勝てないので仲間割れを狙うしかなかった。
それはソコヴィアで家族を殺された恨みからくるもので、その原因もアベンジャーズが作ったものだから後味は悪いです。
心に残る名シーン
・キャプテン・アメリカVSアイアンマンの対決
今回の敵ジモを追ってシベリアを訪れたキャプテンとバッキー、その後を追ってきたアイアンマン。
ジモはそこでトニーの両親を殺害した時の映像を暴露、そこに映っていたのはウィンターソルジャーことバッキーだった。
バッキーをかばうキャプテンだがトニーはバッキーが洗脳されていたとはいえ許すことはできず、戦いが始まってしまう。
ひとつ気になったところはキャプテンとの殴り合いのとき、アイアンマンはキャプテンの殴ってくるスタイルをデータ化し、それに対抗すべくプログラム的な殴り合いをしていたところ。
すごく描写が細かくて感心します。
壮絶な戦いの中、バッキーは機械の腕を失い、アイアンマンとキャプテンは殴り合いの末、最後はトニーのスーツにキャプテンの盾が突き刺さり機能停止。
去り際に盾を持っていこうとするキャプテンにトニーが一言「盾は置いて行けお前にふさわしくない」と、キャプテン盾を置きバッキーを連れて去っていく。
感動します。ただただ感動します。
誰も望まない戦いに悲壮感だけが漂っていて、悲しいです。
敵のジモも自殺を図るが、ブラックパンサーに止められ刑務所へ。
誰も納得しない歯がゆさだけが残った結末でした。
しかし、話はまだ続きます。
キャプテンは仲間が囚われている刑務所に単身乗り込み、仲間を救出。
その後の仲間の居場所は明らかにされていませんが、ワカンダでしょうか?
可能性は高いと思います。
まとめ
ソコヴィア協定の署名をめぐって意見の分かれたキャプテンとトニーだったが、最後はトニーの両親殺害の真相をめぐって戦うことになり、寂しい結末を迎えます。
物語は一応の決着はつきましたが歯がゆさだけが残り、次回作はどんな展開でアベンジャーズが一つになるのか非常に楽しみですね。
MCUは共通の世界で物語が流れているため、話が他の作品と繋がっている場合が多いのですが、今回の作品も2018年公開のブラックパンサーにつながる場面が出たりしています。
そんな細かいところを探しながら見るのも楽しみの一つなので、興味のある方は他の作品も見てはいかがでしょうか。
「シビルウォー/キャプテン・アメリカ 」はMCUでは第13弾に当たります。
次の作品(第14弾)は「ドクター・ストレンジ」です。
前作MARVEL 映画 キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー 感想はこちらから。
マーベル作品の各フェーズ
マーベルの作品は各フェーズごとに区切りがついています。
第1弾~第6弾は「フェイズ1」です。
第1弾 アイアンマン
第2弾 インクレティブル ハルク
第3弾 アイアンマン2
第4弾 マイティー・ソー
第5弾 キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー
第6弾 アベンジャーズ
第7弾~第12弾は「フェイズ2」です。
第7弾 アイアンマン3
第8弾 マイティ・ソー/ダーク・ワールド
第9弾 キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー
第10弾 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
第11弾 アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
第12弾 アントマン
第13弾~第22弾は「フェイズ3」です。
第13弾 シビルウォー/キャプテン・アメリカ
第14弾 ドクター・ストレンジ
第15弾 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー/リミックス
第16弾 スパイダーマン/ホームカミング
第17弾 マイティ・ソー/バトルロイヤル
第18弾 ブラックパンサー
第19弾 アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
第20弾 アントマン&ワスプ
第21弾 キャプテン・マーベル
第22弾 アベンジャーズパート4(仮タイトル)
以上の順番です。
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の全容を知りたい方は。
関連記事⇒マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)とは何なのか解説。フェイズ4の情報も随時更新中。をご覧ください。
おまけ
マーベルといえばエンドロール後に流れるおまけ映像が次につながる伏線になっていたりするので楽しみにしている人は多いはず。
シビルウォー/キャプテン・アメリカでもおまけ映像が2つあります。
・ワカンダに潜伏中のキャプテン
ワカンダ王国の医療施設に冷凍保存を決意したバッキー、それを見守るキャプテンが出てきます。
バッキーは洗脳を解く方法が見つかるまで冷凍保存されるようだったが、ワンダに洗脳を解いてもらえば話は早いと思う。
ワンダは幻術を見せるのも、洗脳を解くのも得意なはず。
キャプテン達はワンダの戦闘能力にしか目を向けず、幻術の能力があることを忘れているのでしょうか。謎です。
キャプテンがワカンダ王国に身を潜めているということは、映画ブラックパンサーにも登場するのか気になるところです。
・スパイダーマンの新しい機能が明らかに
ピーターが部屋でトニーからもらった腕のウェブ・シューターをいじっていると突然起動し、天井にスパイダーマンのマークが映し出される。
スパイダーマンの次回作への期待が高まる、アイアンマンとの共演もあり、どんな物語を見せてくれるのか、感想も近く書きたいと思う。
関連記事⇒ MARVEL 映画 アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン 感想
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