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MARVEL 映画 アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン 感想
人類滅亡の危機が迫る!アベンジャーズはウルトロンの暴走を止めることができるか。
アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
原題 AVENGERS/AGE OF ULTRON
ネタバレもありますので注意して読んで下さい。
目次
あらすじ
ロバート・ダウニー・Jr演じるアイアンマンをはじめキャプテン・アメリカやハルクなど、マーベルコミックスのヒーローが一堂に会するアクション巨編の第2弾。アイアンマンことトニー・スタークが完成させた人工知能“ウルトロン”の暴走に端を発する、ヒーローたちによる愛する者たちを救うための戦いをダイナミックに描く。監督は、前作でもメガホンを取ったジョス・ウェドン。共演にはスカーレット・ヨハンソンら続投組のほか、ジェームズ・スペイダーらが新キャストとして参加。ヒーローたちのバトルやドラマに引き込まれる。
監督 ジョス・ウェドン
日本公開 2015年7月4日
エイジ・オブ・ウルトロンの感想
アベンジャーズの第2弾、エイジ・オブ・ウルトロン、今回の敵はトニー・スタークが作り出してしまった人工知能のウルトロン。
トニーが自分で敵を作り出して自分で敵を叩く、という話です。
なのでアベンジャーズは本当に人類の味方なのかと、少し考えさせられる作品でもあります。
でも、内容的には文句なしの満点ですね。
ヒットする要素がふんだんに詰め込まれていて、アクションあり、感動あり、ロマノフとハルクの恋愛もありでお腹一杯になります。
最初から最後まで時間を忘れて一気に見れる作品なんですが、それもそのはず、MCUのフェーズ2における集大成ですからおもしろいに決まってる作品なんです。
新キャラのワンダとピエトロの双子、人造人間ヴィジョンも誕生し、物語はますますパワーアップしていきます。
そして注目すべきは、ウルトロンとの戦闘もそうですがCGの映像が想像できないぐらい素晴らしいので、その辺も意識しながら見ると楽しさ倍増です。
また、この作品はアベンジャーズ以外、他の作品を見ていなくても楽しめるし、この作品の後につながる要素もふんだんに盛り込まれているので(ファルコンはなんで戦闘に参加しなかったかなど)その辺の細かい設定を気にしながら見ても楽しめます。
作品の見どころは?
・オープニング、ソコヴィアでの戦闘
ロキの杖を探してストラッカーのアジトへ攻撃を仕掛けるアベンジャーズ、ストラッカー率いるヒドラの残党もハイテク兵器で武装していて、抵抗してくるが、果敢に攻め立てるアベンジャーズの面々は見ていてスカッとします。
攻撃の途中で一瞬スローモーションになり、アベンジャーズのメンバーが横一線に並んだシーンはCMでもたくさん流れていたが、カッコいい、カッコいいの一言に尽きますね。
この映画を製作したスタッフの意気込みみたいなものが感じられる一瞬で、最高のシーンです。
個人的にはキャプテンが乗っていたハーレーを敵に投げつけるというシーンが、少しパワーアップしたキャプテンという感じがして好きですね。
また、今回からキャプテンのシールドが自分の腕に戻ってくるようハイテク装置がついていたところも必見です。
少しづつ進化していて、次はどんな進化が見られるか、そんな細かいところに注目するのもファンとしては楽しみの一つですね。
オープニングではストラッカーのアジトでスタークがワンダの幻術に掛かり、仲間が皆倒されている場面を体験します。
それはただの幻術なのか、近い将来起こる現実なのか、現段階では分かりませんが、それを見たスタークは仲間を守れなかった自責の念と宇宙からくる敵に危機感を募らせ、ウルトロン誕生に向かうということです。
スタークの人一倍強い正義感が、今回は裏目に出た、といったところでしょうか。
結果的にはウルトロンはすべて破壊され、人造人間のヴィジョンが誕生したわけなので、これで一件落着なのでしょうが、破壊されたソコヴィアは元に戻るはずもなく、今回の問題は「キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー」につながります。
・ウルトロン軍団VSアベンジャーズ
ソコヴィアでの最後の戦いが熱すぎます。
ソコヴィアがウルトロンの作った装置で空中に浮かびあがります。
ウルトロンはそれを地球に落とし、人類にダメージを与えようと作戦を実行。
浮き上がるソコヴィアの地下から続々と湧いて出るウルトロンの大軍VSアベンジャーズの戦いが見ていて胸が熱くなります。
ウルトロンが作ったソコヴィアを浮かせている装置を逆噴射させないよう、アベンジャーズが起動装置を防御するのですが、そこでのウルトロン軍団VSアベンジャーズの戦いは最高の映像美で、超必見です。
あの映像は自分の想像力をはるかに超えていて、圧巻としか言えなくて、何度でも見返したくなるほど美しい映像で、まさに神映像。
あの映像をイメージした人も作り上げた人も天才です。
何十回見直しても全部見ることはできないんじゃないかと思うくらい正確かつ巧妙に作られていて、見るものを別次元に誘います。
まず、日本の技術では想像も映像化も不可能だと思われますので、必ず集中して見た方がいいです。
ちょっと笑えるシーン
・ソーのハンマーをみんなで持ち上げてみる
ロキの杖を手に入れ、打ち上げパーティも終わり、アベンジャーズのメンバーで2次会?をやっているときに、ソーのハンマーを持ち上げられるか、という話になり、皆で挑戦するのですが、今回は笑いのシーンが少ないなか、このくだりは少し笑えます。
スタークとローディでハンマーを持ち上げようとするシーンとか、バナーも持ち上げてみるが結局持ち上がらず苦し紛れにハルクの物まねをしてドン引きされるシーンとか数少ない微笑ましいシーンです。
その中で注目なのが、キャプテンが持ち上げようとするシーン。
キャプテンがハンマーを持ち上げようとすると少し動きます、ソーは慌てて真顔になるのですが、コミックスではソーのハンマーを持ち上げたことのある数少ない人なので、その辺のオマージュなのか?謎は深まります。
このシーンは後半の伏線にもなっているので、マーベル映画の演出の奥深さも感じますね。
・スタークの後ろで記念撮影する職員
スタークは核ミサイルの発射コードをウルトロンから守っている謎の存在を追ってノルウェーのオスロに行きます。
オスロのIT施設で情報を探っているときに、その施設の若い職員と思われる人がトニーが後ろを向いている隙にピースサインでこっそり記念撮影。
さすがトニー・スターク、映画の中でも世界的に人気があるんですね。
芸が細かくて笑ってしまいました。
少しもったいない残念なシーン
・ソーと謎の泉のくだり
ソーは自分が見た予知夢の真相を確かめるため、セルヴィグ博士を訪ね、ノルンの泉を訪れます。
そこでインフィニティ・ガントレットとインフィニティ・ストーンの関係を知ることになるのだが…
このシーンだけは見ても意味が分からなかった、未公開シーンにもこのシーンは含まれていたが、もう少し丁寧に説明があるとありがたいです。
インフィニティ・ガントレットとインフィニティ・ストーンの話は今後の鍵になる大切なことなので、もっと時間を割いてやるべきだと思い、残念で仕方がありません。
・ピエトロの不自然な強さ
ピエトロの能力って何なのか考えた時、早く走れるだけじゃないのって思ったんだけど、そう考えると、ピエトロが走った後、ウルトロンがバラバラになっていくシーンはすごく不自然ですよね。
特別な腕力があるわけじゃないのに、あそこまで破壊しながら走るのは無理でしょ。
でも、キャラクターの設定上、早く走れるだけだったら、たいして活躍の場がないので、早く走れる⇒脚力がある⇒体自体強化されている⇒連動して腕力もある。
というような見解何でしょうか、ちょっと設定も曖昧なのでよくわからないです。
ピエトロはバートンと子供を守って自ら犠牲になり亡くなったので、物語を盛り上げるうえで一役買えた、そう考えるとこの作品で消えたのは正解かもしれません。
絶対見逃せない心に残る名シーン
・人造人間ヴィジョンの誕生
ウルトロンが自ら最強の人造人間になろうとセプターに意識をダウンロードするが、それを防ぎ、セプターを奪ったアベンジャーズ。
トニー達はセプター内の人造人間に人工知能ジャービスを入れるかで揉めていたが、ソーが電撃を与えヴィジョンを誕生させてしまう。
ウルトロンでもジャービスでもないヴィジョンはソーのハンマーを当たり前のように持ち上げて見せ、一同唖然とする。
ヴィジョンは額にインフィニティーストーンが埋め込んであり、その影響もあって、ソーのハンマーを軽々と持ち上げたのだと思う。ソーのハンマーが持てるイコール味方の構図が想像できる。
これは前半の2次会でやったハンマーを持ち上げる余興がなければ成立しない演出で、伏線の使い方のうまさに感心するばかりです。
・バートンとワンダのやりとり
ソコヴィアでウルトロンの軍団と対決するなか、戦闘が初めてのワンダはソコヴィアの破壊と戦いへの恐怖から怖気ずいてしまう。
一緒に建物に避難したバートンに弱音を吐くが、バートンから「ここから一歩でも外に出れば君はアベンジャーズだ」と信頼とも期待とも取れる言葉に勇気づけられ、覚悟を決めたワンダはアベンジャーズとなるべくその扉を開く。
ここも胸が熱くなるシーンですね。
ワンダの人生のターニングポイントとなるべき瞬間です。
次作のシビル・ウォーでも若いながら訓練の成果を見せるべく、キャプテンと作戦を行うなど、これから重要なポジションを担っていきます。
ワンダ(スカーレット・ウィッチ)はその能力の高さ故、アベンジャーズのメンバーとしてなくてはならない存在なので、これからの作品にもめちゃくちゃ期待が膨らみます。
まとめ
前回のアベンジャーズからは比べ物にならないくらいスケールアップしていて、大迫力の映像と興奮、感動のストーリーに、きっと大満足するはずです。
何度でも書きますが、最後のウルトロン軍団とアベンジャーズの戦闘シーンは神がかっていてホントに素晴らしい、映像の美しさは想像を超えています。
また、迫力ある映像は何回見ても飽きることはなく、新しい発見がある事でしょう。
マーベル映画の勢いはこの先も当分続くので、いままで見ていなかったあなたはこの機会に全部見ることをお勧めします。
きっとはまりますので、その時はまたこのサイトの感想を見直してみて下さい。
きっと新しい発見があると思います。
MCUは共通の世界で物語が流れているため、話が他の作品と繋がっている場合が多いのですが、今回もインフィニティーストーンの話題が少し出たり、サノスが最後に登場したりしています。
そんな細かいキーワードを探すのも楽しみの一つなので、興味のある方は他の作品も見てはいかがでしょうか。
「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン 」はMCUでは第11弾に当たります。
次の作品(第12弾)は「アントマン」です。
そして、この作品の次に直接つながる作品は「シビルウォー/キャプテン・アメリカ」ですので、ぜひチェックして下さい。
関連記事⇒MARVEL 映画 アベンジャーズ 感想
マーベル作品の各フェイズ
マーベルの作品は各フェイズごとに区切りがついています。
第1弾~第6弾は「フェイズ1」です。
第1弾 アイアンマン
第2弾 インクレティブル ハルク
第3弾 アイアンマン2
第4弾 マイティー・ソー
第5弾 キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー
第6弾 アベンジャーズ
第7弾~第12弾は「フェイズ2」です。
第7弾 アイアンマン3
第8弾 マイティ・ソー/ダーク・ワールド
第9弾 キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー
第10弾 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
第11弾 アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
第12弾 アントマン
第13弾~第22弾は「フェイズ3」です。
第13弾 シビルウォー/キャプテン・アメリカ
第14弾 ドクター・ストレンジ
第15弾 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー/リミックス
第16弾 スパイダーマン/ホームカミング
第17弾 マイティ・ソー/バトルロイヤル
第18弾 ブラックパンサー
第19弾 アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
第20弾 アントマン&ワスプ
第21弾 キャプテン・マーベル
第22弾 アベンジャーズパート4(仮タイトル)
以上の順番です。
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の全容を知りたい方は。
関連記事⇒マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)とは何なのか解説。フェイズ4の情報も随時更新中。をご覧ください。
おまけ
マーベルといえばエンドロール後に流れるおまけ映像が次につながる伏線になっていたりするので楽しみにしている人は多いはず。
アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロンでもおまけ映像はあります。
・インフィニティーガントレット登場
インフィニティーガントレットが登場し、それを手にはめるサノスが登場します。
不敵に笑みを浮かべるサノス、アベンジャーズの第3作、インフィニティ・ウォーでサノスはヴィラン(敵役)で登場しますので、期待して待ちましょう。
ひとり言
ピエトロがバートンと子供を守り、ウルトロンに撃たれて亡くなりましたが、その遺体を救命艇に載せているところは少し気になります。
ピエトロは実は生きていてシールドの訓練を密かに受けていた、なんてことになるとおもしろいです。
シールドのヘリキャリアを見た時に「悪くないな」といっていたので、これが伏線かはわかりませんが私自身、再登場をちょっと期待はしています。
フューリーはこの映画でアベンジャーズに復帰したが、その後の作品にはまだ出てないです、一体何をしているのか気になりますよね。
その後がちょっと気になったブレイクでした。