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動画配信サービスのNETFLIXで見られる、マーベルのキャラクターを扱ったドラマ「パニッシャー(THE PUNISHER)」シーズン1の感想(レビュー)とネタバレを紹介していきます。
この記事は「パニッシャー」シーズン1の概要を知りたい方向けに、ネタバレを含め内容を書いているので、マーベル映画は好きだけどドラマを見る暇がない、ドラマは本数が多くて把握しきれない方向けです。
ドラマの概要を知っておくだけでも、マーベルの映画やドラマを見る上での予備知識になりMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の世界を楽しめます。
MCUとはマーベルのキャラクターやヒーローが同じ世界観を共有していることなので、パニッシャーはデアデビルにも登場ていたのも、MCUだからできることなんです。
NETFLIXのマーベルドラマは強固につながっていて、ほかのドラマを見るとすべてのシリーズを見たくなります。
なので、アイアンマンなど映画との関連性は薄いですが、ドラマだけ見ても十分楽しめるよう作り込まれていて、ついついのめり込んでしまうんです。
映画だけ見ていてはもったいなくて、ドラマも熱いのでこの記事を参考にMCUの世界をもっと広げてはいかがでしょうか。
※感想にはネタバレも含みますので、ネタバレしてもいい方だけ読み進めてください。
目次
パニッシャー シーズン1の基本情報
NETFLIXのテレビドラマシリーズ
2017年製作
全13話
主な登場人物
フランク・キャッスル/パニッシャー
元海兵隊の軍人。
偶然居合わせた遊園地で、マフィアの抗争に巻き込まれ妻と子供を失ってしまう。
すべてを失ったフランクは復習を誓い、処刑人パニッシャーとなり悪党を容赦なく始末していた。
「デアデビル/シーズン2」で一度は捕まり裁判にかけられるが、刑務所から脱獄、最後は爆発に巻き込まれ死亡したことになっている。
デヴィッド・リーバーマン
元NSAの諜報部員。
職務中に手に入れた情報の中に軍事作戦の不正を見つけたため暴こうと試みるが、逆に命を狙われ銃撃される。
家族や世間からは死亡したことになっているが、実はフランクと同じく自分の死を偽装していて、不正の裏で暗躍する人物を1人で追っている。
フランクが生きていることを知っていたデヴィッドは彼を利用しようとするが、逆に捕まりお互いの目的を探るうちに、敵が同じということを知り最後は協力し悪を裁くことに。
デイナ・マダニ
国土保障省の女性捜査官。
元相棒の死の真相を突き止めるべく捜査していたが、そこに浮かび上がったのはフランク・キャッスルことパニッシャーだった。
人一倍正義感の強いマダニは真相に近づくにつれ、犯罪の元凶は国家内部に巣くう人物だとわかり、フランクと国家権力の間で揺れ動く。
ウィリアム・ローリンズ/エージェント・オレンジ
CIAの工作員で麻薬密売にも手を染めていたすべての黒幕。
軍事作戦(ケルベロス作戦)でフランクの怒りを買い左目を潰されているため、フランクに恨みを持っている。
国家の上層部にも顔が利くため、ケルベロス作戦など都合の悪いことはすべてもみ消していた。
ビリー・ルッソ
元海兵隊員でフランクの戦友。
除隊後は民間軍事会社「アンヴィル」を立ち上げ、要人警護などの仕事をしている。
表向きは成功者だが、裏ではウィリアムの下で麻薬密売に手を染めていた悪党。
カレン・ペイジ
元弁護士事務所の秘書で現在は新聞記者。
「デアデビル/シーズン2」からの続投、弁護士の秘書時代、フランクの案件にかかわったことからフランクと親しくなり生きていることも知っている。
フランクも唯一信頼を寄せる人物で、カレンの危機には必ず助けに来たりとお互いの信頼関係は固い。
シーズン1のあらすじ
「デアデビル」シーズン2で死亡したと思われていたパニッシャー。
誰ともかかわらずひっそり暮らしていたが、彼が参加した軍事作戦「ケルベロス作戦」には根深い陰謀があったことを知る。
作戦の極秘映像を手にしたデヴィッドによりコンビを組むことになったフランクだが、同じ事件で相棒をなくしていたマダニ捜査官も真相を探るうちにフランクことパニッシャーの存在に行き着く。
復習を決意するフランク、事件の真相を暴き悪を裁くべくパニッシャーが再び帰ってくる。
パニッシャー シーズン1の感想
パニッシャーのドラマは、今までのNETFLIXのドラマシリーズと大きく違うところがあります。
それはパニッシャーはヒーローではない、という点ですね。
家族を亡くし、復習に燃える処刑人で犯罪者は容赦しないのでガンガン処刑します、なので世間一般からは犯罪者としか扱われません。
当然「ザ・ディフェンダーズ」のように能力者同士がチームを組む中にもなじめないし、フランクは普通の元軍人だし協力する性格でもないんですね。
ドラマとしてはハードボイルド+バイオレンス+サスペンスの要素が詰まったドラマで、ホントに男臭い映像ばかり。
そして、フランクは家族を亡くしたことがトラウマになり、精神状態もかなり不安定な感じも伝わってきます。
自暴自棄になっている部分もあるので、大胆に悪党を倒すことができるんでしょうね。
ストーリーはフランクが海兵隊時代に参加したケルベロス作戦を発端に、事件の真相を暴くべくデヴィッドと組んで行動するのですが、その過程でマダニ捜査官も同じ事件を追っていて、やがてその点と点がつながっていくといった感じです。
事件の真相はCIA工作員のウィリアムが首謀者なのですが、これが権力を駆使した陰湿な戦略で追い込んでくるから、なかなか真相にたどり着けないんですね。
国土保障省のマダニの職場に盗聴器が仕込まれていたり、フランクを倒すべく傭兵を送り込んりとサスペンス要素も満載。
ウィリアムは最後にフランクを追い詰めますが、逆に隙を突かれて無残に殺されます。
ケルベロス作戦に仕組まれていた陰謀が明らかになったことで、フランクの正義が証明されたわけですね。
終わりはフランクの今までの罪はデータから消され、指名手配はされているものの実際は無罪と同じような扱いになって一件落着しました。
まあなんともドラマらしい終わり方ですが、無罪放免で社会に飛び出したフランクはまた新たなるステージを上る予感がしてシーズン2も期待できます。
他のキャラクターとは交わることはそんなにない感じですが、これをどうNETFLIX側が持っていくかにも興味津々。
NETFLIXユニバースはまだまだ続いているので、今後の作品にもかなり期待しています。
パニッシャーの見どころ
パニッシャーを見るうえで、これに注目しておけば楽しく見れるという見どころを3つ挙げたので紹介していきます。
- 最後まで気が抜けない展開
- 悪人のクズっぷりが凄い
- 悪人を処刑する爽快感
いずれのシーンも見せ方がうまいので、引き込まれるシーンばかりです。
最後まで気が抜けない展開
ストーリーは緻密ではないですが、展開が読めないところも多く最後まで気が抜けないところに引き込まれます。
フランクとデヴィッドの仲間のようで親しいと思ったら、大喧嘩するような展開とか、マダニの現相棒サムが殺されてしまったところとか、毎回ハラハラさせられますね。
とくに戦友ビリーとの対決シーンは引き延ばし引き延ばしでなかなか決着がつかず、最後はフランクが家族を失った遊園地のメリーゴーランドでの対決は見ものです。
これも後の伏線かはわかりませんが、フランクは腐っても戦友だったビリーにとどめを刺さなかったので、ビリーはまた登場するかもしれません。
悪人のクズっぷりが凄い
今回登場する敵のウィリアムとビリーのクズっぷりが凄いので、これも見ものです。
ウィリアムは権力を行使する側にいながら麻薬密売に手を染め、自分に都合の悪いことはもみ消すクズっぷり。
フランクには特殊部隊を送り込ませ始末しようとするが逆に返り討ち、自分は手を汚さず人を使っての悪行はホント腹が立ちます。
ビリーはマダニ捜査官を彼女にして行動を探ったり、フランクに協力するように見せかけて実は陥れようとしていたり、クズっぷりは凄いです。
最後の遊園地での戦いは、メリーゴーランド担当の従業員を捕らえてフランクをおびき出すための餌にするなど、最低な行動をしていました。
悪人を処刑する爽快感
悪人のクズっぷりが冴えわたるので、それを始末するパニッシャーの行動は爽快そのものです。
なかにはクズでもフランクことパニッシャーが身を潜めて生活していた時、働いていた職場で調子に乗っているグループを躊躇なく処刑したときは、クズだけどやりすぎだろ、と思うシーンもありました。
ですが悪人を処刑するときは「必殺仕事人」を見ているようで、爽快感があります。
ウィリアムにはボコボコにされた後反撃して倒し、ビリーにもめちゃくちゃやられた後、最後の最後に鉄槌を下す、話の流れは王道ですがこの流れは見ていておもしろいです。
MCUとの関係はどうなの?
パニッシャーはMCUの世界観の中で生きているキャラなので、当然ほかのキャラとの絡みも気になるところです。
結論から言うと今回のパニッシャーはMCUの世界とつながっていますが、映画はもちろんほかのNETFLIXのドラマの話題すら出てきませんでした。
他のドラマから唯一登場したのはカレン・ペイジだけでしたが、関連は薄く単独ドラマといっていいほどの作品です。
良いようにとれば、他との関連がない分初心者にとってはとっつきやすい作品ともいえます。
ですがシーズン2も予定されているので、その時は他のキャラとのクロスオーバーを期待しつつ、楽しみにして待ちましょう。
Frank Castle has no superpowers. He’s fueled by vengeance and loss. #ThePunisher pic.twitter.com/QB8w7xsZTG
— The Punisher (@ThePunisher) 2017年10月13日
パニッシャー視聴するならどれがいい?
パニッシャーを視聴するなら、2018年9月現在、視聴方法は動画配信サービスを利用するのみとなります。
動画配信サービスは「NETFLIX」ですね。
料金は以下の通り
NETFLIXは定額見放題、2018年9月より料金は以下の通りです。
- ベーシックプラン 800円(税抜)
- スタンダードプラン 1,200円(税抜)
- プレミアムプラン 1,800円(税抜)
NETFLIXのマーベルドラマを時系列順に紹介
NETFLIXのオリジナルドラマシリーズであるマーベルドラマの作品数は現在10作品で、今後もさらに増えていく予定です。
- デアデビル シーズン1
- ジェシカ・ジョーンズ シーズン1
- デアデビル シーズン2
- ルーク・ケイジ シーズン1
- アイアンフィスト シーズン1
- ザ・ディフェンダーズ
- パニッシャー
- ジェシカ・ジョーンズ シーズン2
- ルーク・ケイジ シーズン2
- アイアン・フィスト シーズン2
すべて見るのであれば、この順番で見て行けば間違いないです。
まとめ
マーベルのテレビドラマ「パニッシャー/シーズン1」の感想を紹介しました。
NETFLIXドラマの中でも特殊能力はない元軍人という設定とマーベルヒーローらしからぬキャラですが、ドラマとしては勧善懲悪ものなのでおもしろく見ることができる作品です。
パニッシャーは「NETFLIXユニバース」の中ではまた登場するかもしれないので、まだまだ注目のキャラということ。
派手さはありませんがハードボイルドドラマ、サスペンスドラマ好きにはたまらない作品なので、ヒーローものに飽きたときは口直しに見てみるのもおススメです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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ホットトイズはムービーマスターピースのシリーズではなく「テレビマスターピース」シリーズでパニッシャーのフィギュアがあります。(かなりプレミアがついてますが…)