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マーベル 映画 ドクター・ストレンジ 感想
上から目線の天才外科医 事故ですべてを失った彼が最後にたどり着いた場所とは!
ドクター・ストレンジ
原題 DOCTOR STRANGE
ネタバレもありますので注意して読んで下さい。
あらすじ
『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』などのベネディクト・カンバーバッチを主演に迎えたヒーローアクション。事故で両手が思うように動かせなくなった天才外科医の姿を描き出す。『スポットライト 世紀のスクープ』などのレイチェル・マクアダムス、『偽りなき者』などのマッツ・ミケルセン、『フィクサー』などのティルダ・スウィントンらが共演。たとえ敵であろうとも他者を傷つけることのできない外科医の行く末に注目。
ドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)は、天賦の才能を持つ脳外科医として名をはせていたが、ごう慢さが玉にきずだった。彼は地位も名誉もリッチな生活も手に入れていたが、交通事故によって全てをなくしてしまう。神の手と崇拝された両手の機能を取り戻すため、高額な治療を繰り返すが……。
監督 スコット・デリクソン
日本公開 2017年1月27日
感想
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)では、第14弾にあたる作品。
上から目線が鼻に付くが腕は超一流の天才外科医、スティーブン・ストレンジが交通事故で両手の機能を失い、最後にたどり着いた先は魔術だった。
圧倒的な映像美と、今まで見たことのない想像を超えた世界にエンターテイメントの本質が垣間見える力作です。
魔術を見事に映像化した点は素晴らしく、魔法陣を浮かび上がらせる映像やスリング・リングを使って出現させるワープホールなど、私にはどれも新鮮に映りとても感動しました。
ストレンジの戦いの際の映像も、映画マトリックスやインセプションを彷彿とさせる場面も確かにあります。
しかし、ビルや建物の形が変化する映像は、最新の技術を駆使して作っただけのことはあって、凝りすぎているくらい作り込んでいて、一度見ただけでは到底すべてを見切れない映像になっています。
ストーリーはストレンジが医者として挫折し、魔術師として成長するまでを描いているのですが、家族愛だったり友情だったりを深く掘り下げたストーリーではなく、ストレンジの挫折と葛藤が大きくクローズアップされているかなと感じました。
交通事故を起こし医者としての人生を絶たれ、自暴自棄になり、最後にたどり着いたのは魔術でした。
しかし、魔術を身に付け世界を救う運命に巻き込まれても、医者として歩んでいた人生経験から、人を救うことはあっても、殺すことはなかったので、その辺の葛藤するシーンも考えさせられます。
MCUの作品は話のどこかに他のキャラクターの話題や映像が出てくるのが特徴ですが、今回の作品はマーベルの他のキャラクターは一切出てきません。
あえて伏線を語るなら、「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」の中でシールドのエージェントで実はヒドラ党員だったシット・ウェルがインサイト計画での攻撃対象人物にストレンジの名を挙げています。
ということは、MCUの世界では意外と早くにドクター・ストレンジは誕生していたのかもしれません。
もう一つは、ストレンジが車の運転中に連絡を受けた患者の中に、雷に打たれた女性の連絡を受けていましたが、その女性はマーベルのキャラクターでミス・アメリカではないかとの話もあります。
ミス・アメリカは2019年公開予定の「キャプテン・マーベル」に出るのではないかと噂されているキャラなので、そんな情報も覚えておくと今後が楽しみになります。
ドクター・ストレンジは他のマーベルのキャラクターが出ていないホントに単独の作品なので、少し物足りない感じもしますが、そのストーリーや世界観はオリジナリティあふれるもので、きっと満足できます。
また、続編も作られるであろう終わりかたをしているので、次回作にも期待が持てるので、ぜひともチェックしておきましょう。
見どころは?
・ストレンジ魔術への目覚め
エンシェント・ワンと最初に出会ったとき、ストレンジは肉体から魂を離され、今まで体験したことのない世界を体験します。
映像の美しさもさることながら、あの映像を思いついた作り手の想像力に感心するほど、素晴らしい映像です。
ストレンジは未知の体験に驚き、エンシェント・ワンへの弟子入りを志願、魔術への道を歩み始めます。
だれしも一度は憧れる魔法をあんな風に見せられたら、人生観変わると思います。
映画なのにうらやましいと思った瞬間です。
・ドルマムゥとの闘い
ストレンジが時間を繰り返す魔法を使い、交渉のためドルマムゥのもとを訪れます。
ドルマムゥは交渉はしないとストレンジを消し去りますが、同じ時間が繰り返され、またストレンジがやってきます。
何十回と同じことを繰り返すストレンジに、ドルマムゥもついに折れて地球に手を出さないことを約束し去っていきます。
ドルマムゥのいる異世界の映像も何回見ても素晴らしく、つい食い入るように見てしまう。
ダーク・ディメンションという別次元の世界なので、実体を持たないドルマムゥはよくわからない存在だが、映像の美しさだけは記憶に焼き付きます。
笑えるシーン
・浮遊マント
意志のあるマント、ニューヨークでカエシリウスと対峙した時にストレンジを守り、以後ストレンジのパートナーとなった浮遊マント。
マントを付けると浮くこともでき、たまにマントの意志で助けてもらったりと、非常に夢のあるマントですね。
カエシリウスとの闘いの最中、マントをまとったストレンジが武器を取ろうとしたところ、反対側にある道具を取れとしきりに促すマント。
反対側にある道具を取って、カエシリウスに投げると、それは身体拘束用の道具でカエシリウスはすぐに捕まってしまうのでした。
意志があるマントの動きに思わず笑ってしまうシーンです。
浮遊マントはドラえもんの秘密道具に出てきそうな便利さで、これを欲しいと思ったのは自分だけじゃないはず、見ればきっとあなたもほしくなります。
残念なシーン
・心臓の手術
カエシリウスに心臓を刺され重傷を負ってしまったストレンジ、クリスティーンのいる病院へスリング・リングを使いワープしていくが、そこでクリスティーン1人で手術をして縫合して、すぐに治ってしまった。
ちょっと展開が早すぎますね。
そのあとストレンジは何事もなかったかのように、普通に戦ってましたからね。
傷が早く治る魔法とか、人体再生の魔法とか伏線があれば納得するんですけど、そんな伏線なかったので、いまいちしっくりこないですね。
魔法使いなので、なんでもアリなのはわかっているのですが、おかしいと思ったシーンです。
心に残る名シーン
・圧倒的な映像美
この作品は映像美が素晴らしい、これの一言に尽きます。
肉体から魂が離れた、アストラル・ディメンションの世界。
現実世界を基に作り出した、ミラー・ディメンションの世界。
ドルマムゥの支配する、ダーク・ディメンションの世界。
どの世界の映像を見ても驚きの連続で、この美しい映像を見るだけでも価値はあると思います。
環境映像として、こんな映像を流してくれれば見る人は多いと思います。
まとめ
一度成功を収めた人間が大きな挫折を味わい、努力してまた新たな成功をつかみ取る。
わかりやすく言うとそんな内容ですが、私には成功の道は一つではなく、惜しみなく努力を行った先に成功がある。
そんなメッセージが込められている作品だと感じました。
新たに生まれた魔法を駆使して戦うヒーローは、今後どんな未来を私たちに見せてくれるのでしょうか。
MCUの作品はキャラクターやストーリーが複雑に絡み合い、見ているものを飽きさせません。
一番わかりやすく見るためには公開作品順に見ていくことをお勧めします。
「ドクター・ストレンジ」はMCUでは第14作に当たります。
次の作品、第15作弾は「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー/リミックス」ですので、ぜひチェックして下さい。
マーベル作品の各フェーズ
マーベルの作品は各フェーズごとに区切りがついています。
作品数が多くなるにつれて、初めて見る方はどれから見ていいか悩むかもしれませんが、各フェイズごとに見て行けば話も分かり、ストーリーにも付いていけると思うので、以下を参考にしてください。
フェイズ1 第1作~第6作
第1作 アイアンマン
第2作 インクレディブル ハルク
第3作 アイアンマン2
第4作 マイティ・ソー
第5作 キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー
第6作 アベンジャーズ
フェイズ2 第7作~第12作
第7作 アイアンマン3
第8作 マイティ・ソー/ダーク・ワールド
第9作 キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー
第10作 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
第11作 アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
第12作 アントマン
フェイズ3 第13作~第22作
第13作 シビルウォー/キャプテン・アメリカ
第14作 ドクター・ストレンジ
第15作 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー/リミックス
第16作 スパイダーマン/ホームカミング
第17作 マイティ・ソー/バトルロイヤル
第18作 ブラックパンサー
第19作 アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年4月27日公開予定)
第20作 アントマン&ワスプ(2018年公開予定)
第21作 キャプテン・マーベル(2019年公開予定)
第22作 アベンジャーズパート4(仮タイトル)(2019年公開予定)
以上の順番です。
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の全容を知りたい方は。
関連記事⇒マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)とは何なのか解説。フェイズ4の情報も随時更新中。をご覧ください。
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おまけ
マーベルといえば、エンドロール後に流れるおまけ映像が次につながる伏線になっていたりするので、楽しみにしている人は多いはず。
ドクター・ストレンジでもおまけ映像は2つあります。
・ソーとの会話
地球にも魔術師がいると驚きを隠せないソー、ストレンジはロキを含め地球にいる邪悪な存在を監視していることをソーに告げる。
ソーの目的は行方不明になったオーディンの探索であり、ストレンジも協力することを約束し、2人の協力関係が成立した。
マイティ・ソーの次回作に繋がると思われる映像に期待が膨らみます。
オーディンの行方は、そして、ロキはなぜ地球にいたのか、謎は深まるばかりなので、ストレンジが次回作でどのようにソー達と絡んでいくのかが非常に楽しみになるシーンです。
・モルドの反乱
ストレンジにカマー・タージでのことを教えた半身不随から歩けるようになった男、ジョナサンのところにモルドが現れる。
モルドは魔術師が多すぎることを話し、ジョナサンの魔力を奪った。
ドクター・ストレンジの次回作はまだ決まっていないが、モルドの行動から次回作に繋がることを連想させる映像となっている。
フェイズ4の情報はこれから出てきますので、今後の予定を期待して待ちましょう。
オーディンがいなくなった経緯は、マイティ・ソー/ダーク・ワールドを見てもらえればわかります。感想を知りたい方は関連記事をご覧ください。
また、MCUの次回作は第15作、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー/リミックスです、こちらも感想を知りたい方は関連記事をご覧ください。
関連記事⇒MARVEL 映画 マイティ・ソー/ダーク・ワールド 感想
関連記事⇒MARVEL 映画 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー/リミックス 感想
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