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マーベル 映画 マイティ・ソー 感想
俺様ヒーローは更生できるのか、地球での出会いが真のヒーローを呼び覚ます。

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マイティ・ソー

原題 THOR

ネタバレもありますので注意して読んで下さい。

 

あらすじ

『スパイダーマン』などでおなじみのマーベルコミックの中でも、特に人気の高いヒーローの一人、マイティ・ソーが活躍するアクション大作。地球に追放された神の世界の最強戦士ソーが、巨悪の敵に立ち向かう。監督は『ヘンリー五世』のケネス・ブラナー。主演は『スター・トレック』のクリス・ヘムズワース。ソーをサポートする“ウォリアー・スリー”のホーガン役で浅野忠信が出演する。スリリングな戦いの行方と、迫力のアクション映像に注目。神の世界では最強の戦士といわれていたものの、横暴でごう慢な性格が災いとなり、地球へ追放されてしまったソー(クリス・ヘムズワース)。神の世界での力を失ってしまったソーに凶悪な敵たちが次々と襲い掛かり、ソーは地球でも戦いの日々を送ることに……。

「マイティ・ソー-映画ナタリー-より引用

監督 ケネス・ブラナー 

日本公開 2011年7月2日

 

感想

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)では、第4弾に当たる作品。

傲慢で横暴な俺様ヒーロー、アスガルドのソーが地球でジェーン達との出会いにより本当の正義に目覚めるまでを描いたストーリー。

マイティ・ソー、この映画を久々に見返してみたが、はっきり言っておもしろい、楽しませてくれる要素がふんだんに盛り込まれていて、マーベル映画お得意の笑いあり、涙あり、感動あり、もちろんアクションありの秀作に仕上がっている

日本公開時は知名度もなく、MCUのつながりを知っている人もほとんどいなかったため、興行収入5億円と全くヒットしなかった作品です。

私も公開時に映画館で観ましたが、こんなにおもしろい映画なのに何でガラガラなんだろうと残念に思った記憶があります。

ストーリーの方はソーが横暴すぎてオーディンの怒りを買い、力を奪われ地球に飛ばされてしまうのですが、そこでジェーンやセルヴィグ達との出会いがあり、本当の正義を知り一回り成長するソーの姿を描いています。

アスガルドの王位継承をめぐるロキとの確執やヨトゥンヘイムとの争い。

ムジョルニアを調べるためやってきたシールドとの闘いなど、わりとダークなイメージを付けてしまいそうなストーリーだが、ふたを開けてみると、笑いがふんだんに詰め込まれた内容にびっくりすることと思います。

前半はジェーン達とのシーンは、ほとんどお約束のコントに近い感じで展開されます。

アスガルドでは険しい顔で父親と対立していたソーも、地球ではニコニコしながらジェーン達と朝食を食べ、夜はセルヴィグと酒をもむなど、楽しい様子が伝わってきます。

後半はロキの陰謀により、ソーを抹殺すべく地球にデストロイヤーが送り込まれ、アスガルドでもヨトゥンヘイムの王を密かに呼び寄せ、こん睡状態のオーディン抹殺を図ろうとします。

ソーとロキの確執は以前からあり、ソーが王になる寸前でロキの鬱憤が爆発した感じですね。

最後はソーとロキの一騎打ちになるが、ロキの陰謀を知ってしまったソー。

共に育った弟でもある存在の裏切りに、葛藤しつつも決断を下すソーの答えとは。

ロキも父オーディンを裏切り、追い詰められたときに下した決断とは。

最後まで目が離せない展開が待っているので、ぜひ大画面でこの作品をみて、おもしろさを体感して見てください。

 

見どころは?

・ムジョルニア奪還作戦

ジェーンと共にムジョルニアが落ちてきた場所に赴くソー。

そこはシールドが立入禁止にして、警戒態勢のもと厳重警護が敷かれていた。

ソーは1人で潜入しムジョルニア奪還を目指すが、シールドのエージェントが行く手を阻む。

エージェント、コールソンはアイアンマン2に続き出演しているが、今回はホーク・アイことバートンもカメオ出演を果たしている

これもアベンジャーズに続く伏線ですね。

弓を弾いて狙いを定めているが、ソーに向けて弓を放つことはなく、今回の出番は終わった。

その中のエージェントによく見るとシットウェルの姿も発見。

シットウェルはアベンジャーズやマーベルのTVドラマエージェントオブシールド、キャプテンアメリカ/ウィンターソルジャーにも出ているので、見返して初めて発見した感じです。

やはりマーベルの映画は見るたびに新しい発見があります。

進入したソーは敵をドロップキックで倒し、ハンマーのもとにたどり着きますが、ハンマーはソーを主とは認めず持ち上がらない、愕然となり崩れ落ちるソー。

そしてシールドに捕まってしまうのでした。

 

・デストロイヤーとの闘い

ロキの策略により、ソーを抹殺すべく地球に送り込まれたデストロイヤー。

シールドが真っ先に対応するが、全く歯が立たず退散する。

ソーに危機を知らせるため、先に地球に来ていたウォーリアーズ・スリーとシフ達もデストロイヤーに対抗するが、こちらも抑えることができずデストロイヤーは町を破壊し放題。

デストロイヤーをロキが操作していることを悟ったソーは、自らの命と引き換えに地球に被害を与えないよう頼むが、デストロイヤーはソーを殴り、殴り飛ばされたソーは死んでしまったかに思われた。

一番の感動シーンと盛り上がるシーンはこれだと思う。

ソーが正義に目覚め自らを犠牲にした瞬間、ムジョルニアもソーを認め飛んでくるシーンは感動です。

やはりムジョルニアには意志があるのか、それともオーディンの意志がそうさせたのかは謎ですが、ムジョルニアには大いなる意志が詰まっている気がしてならない。

その謎が解き明かされることを切に願います。

 

笑えるシーン

・ソー3度捕まる

ソーの笑えるシーン3連発です。

一つ目は地球へ落ちてきてすぐ、横暴な態度をとるソーに身の危険を感じたジェーンの助手ダーシーがスタンガンを使いソーを気絶させるシーン。

「そんなことでこの俺が、ビビビビビ、コテッ・・・」見事にぶっ倒れたのでした。

お約束のコントみたいです。

二つ目は気絶したソーを運んだ病院にて、目を覚ましここはどこだと暴れるソー。

押さえつける看護師を突き飛ばし施設を出ようとするソー。

「こんなところでこの俺が、プスッ、コテッ」鎮静剤を打たれ、また倒れたソーなのでした。

この二発目も間が絶妙で最高に笑えます。

三つ目は、鎮静剤から目が覚め拘束されているソー。

力任せに拘束していたロープを引きちぎり、あっさり病院を抜け出します。

一方、病院から出ようと車に乗り込んだジェーンは、ソーからもっと話を聞きたかったと思い、少し残念な様子。

車を勢いよくバックさせるとゴツンと何かにぶつかった。

病院を抜け出したソーにぶつかってました。

大爆笑、この三段落ちは見事です。

これで一気に映画の世界へ引き込まれます。アウェイの位置から見ていた方も気がついたらホームになっているはずです。

 

残念なシーン

・なぜかロキが王

ソーのいない間にオーディンが倒れこん睡状態に、その後なぜかロキが王として玉座に座っています。

その間、話が飛びすぎてついていけませんでした。

ロキが勝手に王の座についていて、側近も何事もなかったかのようにロキに接しているのは不自然でしょ。

ウォーリアーズ・スリーもそんなロキに少しひるんでいる姿はちょっと笑えました。

  

心に残る名シーン

・ソー復活

地球でデストロイヤーに殴られ死んだかと思われたソー。

涙ながらに叫ぶジェーンの声に呼び起され、また、ムジョルニアにも認められ復活します。

復活したソーはデストロイヤーを空中に巻き上げ、ハンマー一撃で葬り去ります。

復活には条件があったと思うのですが、私が思ったのは自己犠牲の精神ですかね、地球を守る(町を守る)ために自ら犠牲になる覚悟を決めた時に、ソーは一皮むけて成長したということでしょうか。

オーディンがこん睡状態になっていたのは、ムジョルニアやソーを見守るため消耗が激しかったからなのかと推測してみました。

そのためにあんなタイミングよくソーは復活できたのかなと、思えば納得です。

 

まとめ

俺様ヒーローが心を改め成長するまでの物語ですが、笑いあり涙あり、アクション満載の作品に、必ず心を打ち抜かれることでしょう。

マーベル映画を語る上では、必ず押さえておきたい一本になるはずです。

ジェーンとソーの恋の行方も気になるとろなのでそちらの続きは「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」をお楽しみください。

また、MCUは共通の世界で物語が流れているため、ソーはアベンジャーズと合流する流れになっています。

また、ロキも同様にマーベル映画にはなくてはならない存在なので、アベンジャーズにも出てきます。

MCUの作品はキャラクターやストーリーが複雑に絡み合い、見ているものを飽きさせません。

一番わかりやすく見るためには公開作品順に見ていくことをお勧めします。

「マイティ・ソー」はMCUでは第4弾に当たります。

次の作品、第5弾は「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」ですので、ぜひチェックして下さい。

 

マーベル作品はAmazonプライム・ビデオでも見ることができます。

会員登録後は30日間無料でお試しできるなど、特典がいっぱい。

この機会にマーベル作品を見まくってみよう。

 

マーベル作品の各フェーズ

マーベルの作品は各フェーズごとに区切りがついています。

第1弾~第6弾は「フェイズ1」です。

第1弾 アイアンマン

第2弾 インクレティブル ハルク

第3弾 アイアンマン2

第4弾 マイティ・ソー

第5弾 キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー

第6弾 アベンジャーズ

第7弾~第12弾は「フェイズ2」です。

第7弾 アイアンマン3

第8弾 マイティ・ソー/ダーク・ワールド

第9弾 キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー

第10弾 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

第11弾 アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン

第12弾 アントマン

第13弾~第22弾は「フェイズ3」です。

第13弾 シビルウォー/キャプテン・アメリカ

第14弾 ドクター・ストレンジ

第15弾 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー/リミックス

第16弾 スパイダーマン/ホームカミング

第17弾 マイティ・ソー/バトルロイヤル

第18弾 ブラックパンサー

第19弾 アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー

第20弾 アントマン&ワスプ

第21弾 キャプテン・マーベル

第22弾 アベンジャーズパート4(仮タイトル)

以上の順番です。

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の全容を知りたい方は。

関連記事⇒マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)とは何なのか解説。フェイズ4の情報も随時更新中。をご覧ください。

 

おまけ

マーベルといえば、エンドロール後に流れるおまけ映像が次につながる伏線になっていたりするので、楽しみにしている人は多いはず。

マイティ・ソーでもおまけ映像はあります。

・四次元キューブを見せられるセルヴィグ博士

シールドの地下施設に案内されたセルヴィグ博士は施設の最高責任者から話しかけられます、それはフューリー長官でした。

長官はセルヴィグにスーツケースに収められたある物を見せられます。

それは青く光り輝く四角い物体、そう四次元キューブでした、この先の作品でカギを握る四次元キューブ、ここから博士はキューブの研究を始めていたんですね。

四次元キューブはMCUではソーの次の作品、キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャーやアベンジャーズでも重要なカギを握る物質です。

また、アベンジャーズ/インフィニティ・ウォーのヴィランとなるサノスも求めている物質なので要チェックです。

 

関連記事⇒MARVEL 映画 アベンジャーズ 感想

関連記事⇒MARVEL 映画 マイティ・ソー/ダーク・ワールド 感想

 

 

 

 

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