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会社を辞める前に知っておきたいお金のこと
会社を辞めるとき、お金について考えることはたくさんあると思います。
転職するなら、それまでの期間いくらくらいお金がかかるのか。
自営業として独立するなら、何ヵ月くらいたくわえがあればいいかなど、不安になります。
自分の頭の中で計算していても、思わぬ出費がかさみ計画が狂ってしまうこともあります。
計画が狂わないために、少しでも事前の情報はあったほうがいいと思うので。
会社を退職した後にかかる、税金、年金。
また、雇用保険の給付金について書いていきたいと思います。
健康保険のこと
会社を退職し、すぐ再就職するのであれば問題ないですが、それ以外は以前の会社で社会保険に継続して加入する場合を除いて、国民健康保険に入らなければなりません。
健康保険は前年の収入に応じて個人個人金額が決まるので、前年まで収入が多かった方は注意が必要です。
平均の報酬額がわかれば自分で計算してみることも大切です。
例えば
現在 40歳未満で
月の報酬額が平均250,000円とします。
すると月々の保険料は 26,364円します。
意外と高いですね。
計算方法はCASIOが提供しているkeisanのサイトが便利で、おおよその金額がわかります。
退職後にかかる健康保険料は、転職(再就職)するまで払わなければなりません。
自営業として独立するなら年度末まで同じ金額を払うので、思わぬ出費に注意が必要です。
一度は自分で計算して金額を把握しておいたほうがいいでしょう。
国民年金のこと
退職すると国民年金も自分で納めなければならないので注意が必要です。
国民年金は毎年料率が上がります。
平成29年度は毎月16,490円。
年間として計算すると197,880円、結構大きい金額になりますね。
まとめて一括で払えば少しは安くなりますが微々たるものです。
国民年金は若者や貧困層を中心に納付率が低く社会問題にもなっていますが、私の個人的な意見を言わせてもらうと、国民年金は絶対払っておいたほうがいいと思います。
今現在お金がなくどうしても払えない方に限っては免除申請という方法もあるので、年金は払うか免除申請するかどちらか手続きは必ずしておきましょう。
なぜ手続きをしておいたほうがいいかというと、年金は老後にもらうことばかりがクローズアップされがちですが、例えば、病気やケガで障害を負ってしまったときや、亡くなった場合に障害年金や遺族年金などのお金を受け取れるので、保険の側面も持ち合わせているからです。
それは自分ばかりではなく家族のためにもなるので、年金はキチンと収めたほうが良いでしょう。
細かい金額などは知らなくてもいいと思いますが、障害者になったとき、死亡したときに年金がもらえるということは、頭の片隅に入れておいたほうがいいと思います。
雇用保険のこと
雇用保険の給付についても知っておいたほうがいいでしょう。
会社を退職して失業すると、ハローワークで失業認定などの手続きを行います。
意外に知らない方も多いようですが、失業認定をするとすぐに雇用保険の給付金がもらえるわけではありません。
会社が倒産か会社をクビになった場合を除き、ほとんどの方は自己都合(依願退職)で辞めているかと思います。
自己都合で退職した場合は、待機期間及び給付制限等により7日+3カ月間は給付金をもらえません。
前もって知っておかないと、その間の生活費などの出費に予定が狂ってしまうので、一度給付額の計算をやってみると実感がわくことと思います。
例えば
平均月収 300,000円
現在35歳以上45歳未満で
勤続年数10年以上20年未満
計算すると基本手当日額は5,891円になります。
5,891×30日=176,730円になります。
10年以上なので120日分(約4カ月)もらえる計算になります。
雇用保険の給付額の計算もkeisanのサイトで簡単にわかります。
まとめ
転職にしろ独立にしろ、会社を退職するときはいろいろと面倒な手続きがあり、すべてのことに目が行き届かなくて、大切なことも見落としてしまいがちです。
特にお金のことは重要視すべきなので、退職前にはおおよその金額を試算しておいたほうがいいでしょう。
30歳未満で月の報酬が250,000円で試算すると。
国民健康保険 月 26,364円×12=316,368円
国民年金 月 16,490円×12=197,880円
合計 514,248円
一般的な計算ですが、健康保険と年金だけでこれだけかかります。
この他に車やバイク、住宅を持っていればさらに税金がかかります。
生活費の他にです。
ですので、転職や独立を考えているあなた、十分な貯えを作ってから退職するよう検討したほうがいいです。
また、ブログやアフィリエイトで収入を得たいと思っているあなたも、最初は副業から初めて、収入が得られるようになってから退職を検討したほうがいいでしょう。
思わぬ計算ミスで人生をつまづかないよう、頑張りましょう。
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