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マーベル 映画 スパイダーマン/ホームカミング 感想
ヒーローに憧れる少年は真の正義を知りアベンジャーズへと駆け上る!

スパイダーマン/ホームカミング

原題 SPIDER-MAN/Homecoming

ネタバレもありますので注意して読んで下さい。

 

あらすじ

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』に初登場し、“マーベル・シネマティック・ユニバース“に加わったスパイダーマンの新シリーズが登場。新星トム・ホランドが主演を務め、ヒーロー気取りの少年が、アイアンマンの導きにより真のヒーローへと成長していく姿が描かれる。アイアンマン役は、同役が8作目となるロバート・ダウニーJr.。スパイダーマンとして活動する15歳のピーターは、部活のノリで街を救うヒーロー気取りの高校生。アイアンマンことトニー・スタークに新しいスーツも作ってもらったピーターは有頂天になり、怪物退治に乗り出そうとするが、スタークに止められてしまい……

「スパイダーマン/ホームカミング-シネマトゥデイ-より引用

監督 ジョン・ワッツ 

日本公開 2017年8月11日

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感想

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)では、第16弾に当たる作品。

ソニーピクチャーズとマーベルスタジオのパートナーシップ締結によりスタートした新シリーズのスパイダーマン。

この締結により、スパイダーマンはMCUの世界を共有できることとなり、2016年公開の「シビルウォー/キャプテン・アメリカ」には、本作品に先駆けて出演を果たしていた。

ストーリー冒頭はシビルウォーでの戦いに向かうところから、戦いが終わった後まで、主人公ピーター・パーカーが自撮りでリポートを入れながら撮影しているなど、高校生ならではの視点で描かれている。

全体の感想としては、アイアンマンであるトニー・スタークはピーターの師匠のような感じで描かれています。

トニーはピーターに凄く期待していて、自分を超えるくらい成長してほしいと、時には厳しく当たってる感じだ。

それに引き換え、ピーターは早くヒーローになりたくて、多少無茶をしてでも手柄を挙げて実績を作りたいと、必死に頑張る姿が清々しく感じ、見ているこっちも応援したくなる。

時には頑張りの方向性がずれていて、なかなか結果が出ず、いらいらする様子などは、まさに青春真っ盛りな感じで初々しい。

高校に通うピーターの恋愛だったり、クイズ研究会?みたいな部活の仲間とのやり取りは、学園物を少し意識した感じもあっていい雰囲気、世界観を作り出している。

また、スパイダーマンの事件が起こると居ても立っても居られない性格上、約束をいつもすっぽかしてしまう場面もお約束です。

相変わらず正義感ゆえに無茶をして、結果、恋愛も仕事もうまくいかないダメな部分、見ている側にとっては、共感できる部分もそこら中に散りばめられていて、自分自身と重ね合わせて見てしまいます。

今回の敵であるバルチャーにも注目です。

オープニングのバルチャーが飛んでいるシーンはBGMとバッチリあっていてすごくカッコいい映像になっているので、意識して見たほうがいいです。

また、バルチャーの秘密も最後の方にわかるので、意外な展開にも驚かされます。

バルチャーことトゥームスは、アベンジャーズのときに攻めてきたチタウリの瓦礫撤去の仕事を請け負っていたが、政府とトニーが作った会社に仕事を奪われてしまいます。

怒ったトゥームスはチタウリの武器や残骸を転用し、武器商人として悪事を働くわけですが、トゥームスは残骸で武器を開発するなんて、相当頭がいいですよね。

それだけの頭があれば武器なんて作らなくても、もっとお金儲けできるんじゃないかと思ってしまいます。

いづれにしてもこんな怪物を作ってしまったのは、トゥームス達の仕事を奪ってしまったトニーや政府にも責任の一端はあるような気がしますね。

下請けとして雇っていれば、こんなことにならなかったと単純に思います。

一つ不満があるのは、アイアンマンの活躍シーンはない、ということですね。

アイアンマンは登場しますが、活躍することは一切なく、本当にピーターの師匠的な位置づけで登場する程度です。

主役はスパイダーマンなのでしょうがないと言えばそれまでなんですが、アイアンマンの活躍を期待して見た方はがっかりするかと思います。

しかし、作品の内容は見ごたえがあり、ピーターの成長と次のアベンジャーズへ繋がる内容になっているので、マーベル映画が好きな方は絶対に見ておきたい一本、要チェックです。

 

見どころは?

・船上の敵

武器の取引を船の上で行う情報をつかんだピーターは船上で敵を捕らえるが、そこにやってきたバルチャーの攻撃により船は真っ二つ。

ピーターが修復を試みるが失敗、アイアンマンの助けにより船は沈没せずに済んだが、ピーターの不用意な行動にトニーの怒りが爆発する。

トニーの怒りでスーツを取り上げられてたピーターだが、そこにはトニーの思いも込められていて、ちょっと感動します。

トニーは自分を超える存在になってほしいと願って、本当はピーターに期待しているから厳しい態度に出た。

それをわかっているピーターも期待に応えようと無理をする。

お互いに成長するときはそんな感じなんだと羨ましくなりました。

 

・アベンジャーズの装備強奪

アベンジャーズタワーから、引っ越しのため装備を輸送することになったハッピー。

輸送の飛行機をバルチャーに襲われるわけですが、それを阻止しようとピーターは一人でバルチャーに立ち向かいます。

バルチャーとの最後の対決は、ピーターがバルチャーの正体を知ってしまった後だけに、互いに複雑な胸中のなか、戦うところは見ているこっちも戸惑います。

バルチャーは捕まり刑務所行きになりますが、それと同時にピーターにもある人との別れがやってきます。

いろんな意味での青春の1ページが終ります。

そうやって人は少しづつ成長していくのかもしれません。

 

笑えるシーン

・教育実習ビデオに登場するキャプテン

ピーターの授業中、キャプテン・アメリカが登場するシーンがある。

ピーターは同級生のネッドに盾を奪ったなどと自慢したりして、調子に乗っているところは笑えます。

ピーターの学校の校長はモリタ校長。モリタ校長といえば、キャプテン・アメリカ1作目に登場したキャプテンの戦友ジム・モリタの子孫です。

劇中ではキャプテンはシビル・ウォーのあと戦犯扱いになってる様子。

キャプテンのその後も気になります。

 

残念なシーン

・テレビCMと本編の内容が違う

本編を見ていて一番不思議に思ったことは、TVCMの内容と本編の内容が違うということ。

例えば、CMでアイアンマンとスパイダーマンが一緒に飛び去るシーンは本編ではそんな映像は一切ない。

CM用に作られた映像ということですね。

CMでトニーがピーターの肩に手をやりアベンジャーズに任せろ、というようなシーンがあるが、本編では全く違ったシーンで使われている映像だったり。

CMではバルチャーが船に突っ込み、船が真っ二つになったように感じるが、実際は仕掛けられた爆弾で船が真っ二つになっているなど、内容がかなり違っている。

CMでは何を意図してこのような編集になっているかわかりませんが、実際の映画を見た人は違和感を覚えるはずです。

  

心に残る名シーン

・アベンジャーズに合格

無事にバルチャーの暴走を止めたピーターはトニーに呼び出され、今回の活躍を褒められます。

この件で一回り成長したピーターに対して、トニーは新しいスーツを見せ、晴れてアベンジャーズの仲間として迎え入れることを約束。

ピーターはうれしい気持ちの半面、船を大破させた一件で責任ある行動と自分自身浮かれすぎに注意していたのもあって、これはトニーのテストだと思い込み、アベンジャーズ入りを自ら辞退してしまう。

トニーからしてみれば記者会見まで用意してアベンジャーズ入りを歓迎しているのに、そのことを知ってか知らずか見事に裏切るピーター。

しかし、トニーにしてみれば、やっと自分の意志で歩き始めたピーターをうれしく思い、認めていることと思います。

アベンジャーズ入りを辞退はしたが、すでにトニーの頭の中ではアベンジャーズの一員として絶対カウントされているはずです。

次回の「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」ではどんな活躍を見せてくれるのか期待して待ちましょう。 

 

まとめ

ヒーローに憧れる少年が、師匠と出会い本当のヒーロー、スパイダーマンになるまでを描いた作品。

ストーリー的には、難しい話しや複雑な話ではなく、シンプルで単純に楽しめるエンターテイメント作品になっている。

少し残念だったのは、CMではアイアンマンの場面が多かったのに対し、本編では活躍シーンなし、というすかしをくらっとのと、バルチャーが悪役としては物足りないキャラだった、というのも引っかかりました。

まあ最初から化け物みたいなのを出すと次の作品のハードルが上がるので、あのくらいがちょうどよかったのかもしれませんね。

また、「アイアンマン3」以来のハッピーとペッパーの出演はうれしいキャスティングでした。

特にペッパーが出ることは知らなかったので、ほんとサプライズですね。

ペッパーは次のアベンジャーズ作品のどちらかには出演することがニュースでも伝わっているので、楽しみに待ちましょう。

MCUは共通の世界で物語が流れているため、スパイダーマンはアベンジャーズと合流する流れになっています。

マーベル映画の話しの流れの都合上、「スパイダーマン」は「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」のあとに見ることをお勧めします。

MCUの作品はキャラクターやストーリーが複雑に絡み合い、見ているものを飽きさせません。

一番わかりやすく見るためには公開作品順に見ていくことをお勧めします。

「スパイダーマン」はMCUでは第16弾に当たります。

次の作品、第17弾は「マイティ・ソー/バトルロイヤル」ですので、ぜひチェックして下さい。

 

マーベル作品の各フェーズ

マーベルの作品は各フェーズごとに区切りがついています。

第1弾~第6弾は「フェイズ1」です。

第1弾 アイアンマン

第2弾 インクレティブル ハルク

第3弾 アイアンマン2

第4弾 マイティ・ソー

第5弾 キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー

第6弾 アベンジャーズ

第7弾~第12弾は「フェイズ2」です。

第7弾 アイアンマン3

第8弾 マイティ・ソー/ダーク・ワールド

第9弾 キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー

第10弾 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

第11弾 アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン

第12弾 アントマン

第13弾~第22弾は「フェイズ3」です。

第13弾 シビルウォー/キャプテン・アメリカ

第14弾 ドクター・ストレンジ

第15弾 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー/リミックス

第16弾 スパイダーマン/ホームカミング

第17弾 マイティ・ソー/バトルロイヤル

第18弾 ブラックパンサー

第19弾 アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー

第20弾 アントマン&ワスプ

第21弾 キャプテン・マーベル

第22弾 アベンジャーズパート4(仮タイトル)

以上の順番です。

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の全容を知りたい方は。

関連記事⇒マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)とは何なのか解説。フェイズ4の情報も随時更新中。をご覧ください。

 

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おまけ

マーベルといえば、エンドロール後に流れるおまけ映像が次につながる伏線になっていたりするので、楽しみにしている人は多いはず。

スパイダーマンでもおまけ映像は2つあります。

・刑務所でのトゥームス

バルチャーことトゥームスが刑務所の廊下を歩いていると、船上でスパイダーマンに捕まれ逮捕されていた、マック・ガーガンに話しかけられます。

ガーガンはスパイダーマンの正体を知りたかったようだが、トゥームスは知らないふりをします。

ガーガンは次回作の悪役として出てくるのでしょうか?

次回作は2019年の予定なので先は長いですが待ちましょう。

 

・キャプテンのおまけ映像

もう一つはキャプテン・アメリカが出てくる映像が流れます。

ビデオメッセージの一つとして撮られたものらしく、メッセージを伝えるだけのものでした。

次回作品の伏線とは全く関係のない内容なので、一回見れば十分な感じです。

確かにソニーピクチャーズの作品なので、MCUの伏線には繋がらないのもうなずけます。

 

関連記事⇒MARVEL 映画 シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ 感想

関連記事⇒マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)とは何なのか解説。

 

 

 

 

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