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あなたの定期はどっち、単利と複利の違いを知っていますか。
銀行で定期預金を作るとき、その定期の利息は単利か複利か、あなたは知っているでしょうか。
定期預金の金利は商品によって、単利のものもあれば複利のものもあるので、そのことを知らないと損する可能性があります。
今は超低金利で利息の金額も大したことないですが、金利が低いからこそ知っておいたほうがいいことだってあります。
定期預金がある方は知っておいてほしい知識なので。
この機会に是非、単利と複利の違いを知ってお得に定期を運用しましょう。
単利と複利の違いについて
定期預金には単利と複利、2種類の利息が付く仕組みがあります。
1年定期として詳しく説明すると
単利は預けた金額である元金に対し毎年利息が付きます。
それに対し、
複利は預けた金額である元金に利息が付いた後、翌年はその利息も含めた金額を元金として計算し、利息が付きます。
シミュレーションで計算すると以下のようになります。
100万円年利5%でシミュレーション
単利
1,000,000 | |
1年後 | 1,050,000 |
2年後 | 1,100,000 |
3年後 | 1,150,000 |
4年後 | 1,200,000 |
5年後 | 1,250,000 |
10年後 | 1,500,000 |
単利の場合、10年後には元金100万円に対し、500,000円が利息になります。
複利(小数点以下切捨て)
1,000,000 | |
1年後 | 1,050,000 |
2年後 | 1,102,500 |
3年後 | 1,157,625 |
4年後 | 1,215,506 |
5年後 | 1,276,281 |
10年後 | 1,628,894 |
複利の場合、10年後には元金100万円に対し、628,894円が利息となります。
単利と複利で比べると、この場合、単利500,000円に対し、複利628,894円、10年間で複利の方が128,894円多く利息が付くことがわかります。
※実際は利息に税金がかかります。
その他の金額、年数、利率で計算したい方は
CASIOのKeisanのサイトで便利な計算ができます。
上の例を見ると、長く預ければ預けるほど、複利の方がお得にお金を運用できることがわかります。
時間を味方につけて、雪だるま式に増えていく、という表現がわかりやすいでしょうか。
定期預金は複利の方がお得だとわかったところで、次はどの商品が単利でどれが複利か気になってきますよね。
次の項では商品による違いを説明したいと思います。
定期を作るときの注意点
商品により単利か複利か分かれますが、ここでは一般的な商品で説明したいと思います。
単利の商品
大口定期預金・・・最低預入金額1,000万円以上の定期が当てはまります。
これは、都市銀行、地方銀行など一般的な金融機関が扱っている商品で、定期預金満期到来時に利息は普通預金に入るよう設定されている商品です。
また、2年、3年、5年と長期になる場合は、中間利払いといって満期前でも利息が口座に入ります。
中間利払いで注意しなければならないことは、満期前に中間利払いをもらっていて、そのあとに中途解約(満期前に定期を解約)した場合は、先に払った利息分を引いた額が戻って来るということになります。
例を挙げると、1,000万円で5%、5年契約の大口定期預金を作り、1年と6カ月で中途解約した場合。
1年目に500,000円の利息が普通預金口座に入ったと仮定します、その6カ月後に中途解約すると、金利は一般的に店頭金利扱いとなりとても低い利率になります。
金利は当初預けた日にちに遡って適用されるので、先に払った利息分500,000円もその対象になります。
なので解約時に帰ってくる金額は、9,500,000円と店頭金利の利息分ということになります。
損はしてないのですが、なんか損した気分になります。
ですので、単利の定期の場合、中途解約には注意が必要です。
複利の商品
スーパー定期預金・・・預入金額に関係なく、各銀行が一般的に扱っている定期預金です。
1ヵ月、3カ月、6カ月、1年、2年、3年、5年と幅広く設定されている銀行も多く、預入期間3年以上の場合は半年複利でも作れる商品もあります。
スーパー定期で注意する点は、複利の商品なので、金利の低いときに長期の定期にしてしまうと、金利が上向いてきたときに対応できなくなります。
複利の効果は利息が元金に加わってから本領を発揮するので、金利が低いときは、1年の定期にしておいて、今後の経済の動向を見ながら対応するようにしましょう。
逆に、今後の動きで金利が下がりそうな気配があるときには、長期で定期預金を作っておけば、実際に金利が下がっても定期作成時の金利が満期日まで適用されるので、お得に金利を貯めることができます。
お得に定期を作るには
単利と複利の違いが分かったところで、一番お得な方法はないか考えてみると、私が提案する方法は。
1,000万円以上でもスーパー定期にすること、だと思います。
多額の資産があり、定期預金も高額になってくると、店頭での勧誘により大口定期にしてしまいがちです。
自分で満期期日を管理して運用するならともかく、満期日を気にせず自然とお金が貯まっていくほうが、ストレスなく資産形成ができるため、定期はスーパー定期で運用すべきです。
この方法がリスクなく安全に資産を築く第一歩であると考えます。
まとめ
超低金利の世の中では、急激に資産を伸ばすことは難しくなっています。
かといって、リスクを取ってまで運用したくない方には、安全でなおかつ安定して少しでも大切な資産を増やしていく方法を求めているはず。
定期預金はスーパー定期の方がお得、このことも、当たり前だと言う方もいると思いますが、当たり前を実践してこそ、いい結果がついてくると考えますので、ぜひ実践し、資産形成のお役に立てればと思います。
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